個性學の創始者であり「日本個性學研究所」所長である石井憲正先生に、ロングインタビュー。
個性學への想いや誕生秘話、学んでいる方たちへのメッセージなどを聞かせていただきました。
前編は「個性學ができるまで」、後編は「個性學のこれからと、次世代へのメッセージ」。
2回にわたってお届けします。
前編はこちら!
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【前編】個性學の創始者・石井憲正先生 スペシャルインタビュー「個性學ができるまで」
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個性學の原理を使った「天分経営」が話題に
本田先生からの宿題を実践することで、
個性學は「一人一人が幸せになる法則」「世界を平和にする法則」へと生まれ変わり、
瞬く間に石井先生の頭のなかで理論が構築されました。
その後はどのように?
石井先生:
「個性學は一人一人が幸せになり世界を平和にする法則だ」と世の中に伝えても、簡単には広がらないんですよね。
それで当時、僕は経営コンサルタントをしていて顧問先は会社経営者ばかりでしたから、個性學の原理を使った適性と経営学を考えて作ったんです。
これを「天分経営」と言います。
天分経営とは、社長自身が自分の個性を思う存分発揮して行う経営です。
「○○社長の個性は□□型だから、その個性のままに経営をしなければ成功しませんよ」という理論です。
僕が言う天分経営どおりにやると、みんな会社がどんどん大きくなるわけです。上手くいくんですね。
そんな感じで、多くの経営者が僕のところにおいでになりました。
3分類や6分類は、ひとり一人の仕事の適性を知るために開発したものですが、当時はあくまでも理論。
今みたいにいろいろなデータがないから、証明は何にもできないんですよ。
だから当時、僕の言うことを信じて実践してくれた勇気ある経営者の皆さんに個性學を支え育てていただき、そのおかげで今がある と思っています。
個性學研究所設立後の苦労
個性學が誕生してから大変だったことはありましたか?
石井先生:
はい、大きな苦労は2つありましたね。
入社希望者の殺到と、人間不信からの脱却
石井先生:
一つは、1985年に「石井個性學研究所」をはじめたわけだけれども、前のコンピュータ会社のときと全然違って、黙っていても入社希望の人がやって来たことです。
社員がどんどん増えていくんですよ。
でもたくさん来てくれても給料が払えないから、雇うわけにはいかないので、それはそれですごく大変で(笑)。
お金が入ったときに給料を払ってました。
毎週給料を払うという期間もありましたね。
「給料が払えないから採用しないよ」って言っても、「給料はいらない。門前の小僧でもいいから毎日来ます」って言って、本当に毎日事務所に来る子もいたんですよね。
結局彼は、採用通知を渡したら大喜びをしました。とても優秀で仕事ができ、当時は大変助かりました。
コンピュータ会社をやっていたときと全然違うんですよ。
前は「辞めないでくれ」って毎日言ってたのに、今度は「お願いだからこれ以上は来ないでくれ」っていう毎日(笑)。
お給料を払っていくのはすごく大変だったけれど、以前とは全く違う苦労が出てきたんですね。
それでようやく「人間不信だったけど、信じてもいいんだな」って、このときはこの経験から教えてもらいました。
研究所を始めた1985年は僕にとって、
人間不信・失意・希望・再起・頓挫・奇跡(借金がゼロに)・応援団・人間不信の消滅(信頼できる人が出現)・感謝・報恩など、
人生で最もつらくて、最も素晴らしい経験をした年でした。
一般に広がり、「占いビジネス」にされてしまった個性學
2つ目の苦労とは?
石井先生:
1990年代半ば頃から、個性學は経営者以外にも使えるんじゃないかと、いろいろな人たちが近づいてきました。
このときも苦労してね…。
「個性學とは何か」を真に理解していないのに、「個性學は当たる」というところだけを抜き出して、おもしろおかしく形にして「占いビジネス」にした人たちがいたんですね。
個性學が生まれたのはさっき話したような経緯があるから、
神様が僕のからだを通して 21世紀の全人類のためにもたらしたものが個性學だからね。
悔しかったというか、情けないというか…。
ここでも人間不信になりました。警察や著作権協会、弁護士対応など、大変でしたね…。
個性學を真に理解して広め、助けてくれる人たちの出現
石井先生:
でも2010年頃から、「個性學を真に理解して広めよう、自分のためだけでなく社会のために」という想いを持って助けてくれる社長や、子育てを終えたお母さんたちが、
全国からわざわざ一泊してでも資格を取りにおいでいただくようになりました。
そして、その人たちはとても精神レベルの高い人たちで、僕が教えられることがたくさんありました。
だから、これからも新しい人が続いてくれるだろうと思えるようになりましたね。
最近では、個性學を広めるために会社を立ち上げ、多くの資格者を養成していただいている村上先生やT社長(※)のような方も出てきました。
※T社長:「個性學メディア」を監修する村上先生のアドバイザー
そのような、個性學を真に理解して広めてくれる人がいるおかげで、ありがたいことに僕は今、じっくりと時間をかけて個性學の研究に没頭できていて。本当に助かっています。
多くの人が「個性學は、人間が生きるには絶対に必要だ」とわかってきてくれました。
最近では「20年前に個性學を知っていたんだけど、当時は忙しくて出来なかった」という方たちが再び学びにいらっしゃっています。
それから「今までいろいろやったけれども、やっぱり個性學だ。個性學しかない!」と、再び個性學を学び、天分経営を推進される経営者の方たちも。
「もっと早く知っていればよかった」と新しく学ぶ人も。
親が個性學を学び、子どもと孫も実践している家庭も増えてきました。
2世代・3世代で個性學を学び実践しているご家族です。
そんなことがたくさん起きていて、個性學が非常にしっかりと根付いてきているという実感があります。
だからもう、適性なんかは当たり前として、個性學は「一人一人が幸せになる」「世界が明るく平和になる」。
この2つを、これから考えてやっていかなきゃいけない。それが個性學の使命だと思いますね。
個性學のこれから
個性學を学術的に!今も毎日研究中
石井先生は今も毎日、個性學を研究されているのですか?
石井先生:
はい、毎日朝10時頃から夕方5時ごろまで、鎌倉のスターバックスなどで研究していますよ(笑)。
現在は、本を同時進行で何冊か書いています。
いろんなデータ収集ができる時代になりましたので、気になったデータを入手して分析し、個性學の今後の発展に役立てるよう分析もしています。
個性學のエビデンス(証明)や個性學の本質、個性學を使って幸せになる方法、
そういった内容の本がこれから何冊か次々と出版されると思います。
今後、多くの人に個性學を学んで活用していただくためには、「個性學は占いではない」という客観的で確かな証が不可欠だと思っています。
そのため、個性學の学術的研究を心理学や遺伝子工学の大学教授何人かにお会いし依頼したのですが、現段階では難しいです。
なので、今できる方法としては、統計学的証明があります。
約32,000人の著名人を分析完了。事例集を刊行予定
新刊、大変楽しみです!
ここだけの話、どのような内容が公開されるか少し教えていただけませんか?
石井先生:
一番早く出版される予定は、個性學の事例集。
天分人生、個性で生きた人、というものです。
東京証券取引所上場企業3,700社の役員27,000人の分析、
東京オリンピック・パラリンピックの全メダリスト約5,000人の分析
が終わりました。
その他にも、「個性學ONE」の有名人検索のデータベースには80,000人が登録されています。
いろんな検索・データ集計・分析が可能になっています。
人間の研究で、ここまでやっている研究機関は他にあるでしょうか。
今までは理論だったけれど、「世の中って個性學通りになってるじゃん!」っていう具体的な証拠をようやく形として皆さんに示せるようになってきた。
「個性學は確かなもので、科学だ」と僕は言いたいんだけれど、学術研究者たちは研究対象として生年月日に興味すら持ってくれない、目にも止めてもらえない。
だから「学術研究者らが "あれ?" と思うようなものを用意しないと」と思って、僕なりに用意しているところですね。
個性學は実践してなんぼ!導入企業も増えている
個性學が学術的に認められるようになったら
さらに拡がりそうですね。
石井先生:
まともな人は信じてくれると思うんだけどね。
特に、経営者ね。
経営者は科学的かどうかよりも経営に役立てばいいし、もっと言えば儲かればいいでしょ(笑)。
個性學は、経営にすごく使えるんですよ。
幸せになるための実践學、明るい社会をつくるための実践學なんです。
実践してなんぼ、結果を出してなんぼ ですよ。
経営者は社員の幸せを考えなきゃいけないからね。
社員の個性を大事に活かして、社員が喜んで働く素晴らしい経営をしてほしい。
個性學を一度実践してみたら、
きっと多くの人にわかってもらえるはずですよね!
石井先生:
そうです、そうです。個性學を実践している人で「違う」って言う人、今まで一人もいないもんね。
僕が20〜30年前に教育した子たち(当時20代・30代)が現在、企業で役員や社長になって活躍していて、「会社で再び個性學を使いたい」と決断されている企業もあります。
個性學は見えない心・気持ち・感情を扱っているので、自分で経験してわかることしかできないですからね。
大阪発祥の有名なお好み焼き『ぼてぢゅうグループ』さんは、「うちは個性學で教育しています」という旨をホームページに書いてくれているんですよ。
個性が720万分類もあるのは、これからの時代に必要だから
石井先生:
3分類・6分類・12分類などは、当初は一人一人の仕事の適性を知るために開発したもので、個性學がこんな風になるなんて思ってなかったんです。
単なる経営のツールだと思っていた。
でも今では思考が進んで、宇宙の法則までもが生年月日の中にあると思えるほどです。
例えば60分類。同じ個性の人は60日周期でずっと生まれ続けている。
それは1,000年前も100年前も今も同じで、500年後も1,000年後も変わらない。
人間は、意思決定も行動特性も何も変わらない。
唯一変わるのは文明で、その文明を使いこなす能力が人間の脳には生まれながらにして備わっている。
なぜ個性學で720万分類もあるかというとおそらく、たくさんの個性が必要な時代がやがてやって来るからだろうな、と。
個性學から推し測っていくと、いろいろなことが見えてくることもあると思いますね。
個性學を学び実践している人へメッセージ
個性學に触れたことのある方たちや
アドバイザーさん・エバンジェリストさんには
どういう想いでいらっしゃいますか?
まずは個性學を実践して、自分を幸せにしてください
石井先生:
まずはですね、みなさん、幸せになってください。
自分自身が幸せにならないと、他人の幸せを応援できない。
「個性學!」「知ってる!」「面白そう!」「感動した!」で終わってしまう気の早い人が大勢います。
個性學は幸せになるための実践学です。
幸せになる実践こそが、人生で最高の学びです。
個性學を学ぶ全ての人が、幸せになってください。
それも、個性を精一杯発揮して、
独自型は独自型らしく、実益型は実益型らしく幸せになってください。
そうしたら周りの人の幸せのお手伝いをしましょう。
まず、いの一番にあなたの大事な人に個性學を伝え、一緒に学びましょう。
それが出来たなら、その人はあなたをこれまで以上に大好きになり、あなたに感謝をせずにはおれません。
個性學の話を聞いて感謝されることはあっても、困ることはありません。
そしてあなたの周りの人たちと一緒に個性學仲間を増やし、個性學が当たり前の世の中にしましょう。
まずは、個性學エバンジェリストさん・アドバイザーさんたちには、ご自身が幸せになってほしい。
有資格者のみなさん一人一人が個性學で幸せになるための学びを実践し、心から幸せになってください。
個性學で言う幸せとは
- 人志向は、周囲と信頼しあって心豊かに生きること
- 城志向は、楽しく生きるためのお金を稼きながら自分らしく生きること
- 大物志向は、大きな目標に向かって輝いて生きること
そして
「あなたらしい幸せのカタチ」を作ることです。
それこそが、本物の個性學の学びです。
一生懸命、幸せになってください。
そして幸せを存分に楽しんでください。
幸せに向かって歩みながら、その喜びをもって 個性學で他人の幸せのお手伝いをしてあげてください。
これこそが、一番大事なことです。
「日本語脳」と「個性學脳」で、新しい人種が
石井先生:
それと、日本語を勉強してもらいたい、特に漢字。
そして「観音あそび」をやってもらいたい。
そうすると「日本語脳」ができるんですよ。日本語脳は、世界のあらゆる脳とは違う特別な脳なのです。
これからの時代がどんな時代になるのか、誰もわからないそうです。
個性學のフィルターを通して、あらゆる物事を見てください。
他の人に見えなくても、あなただけが見える・わかることが、これまで以上に多くなります。
それを受けて、自分の頭でしっかり考えて行動できる脳。
それを「個性學脳」といいます。
これからは、「個性學脳」が重要な役割を担うことになると思います。
「個性學脳」と「日本語脳」を足したら、新しい人種が生まれるだろうと思うのです。
「個性學脳」は、ひとり一人が個性の花を咲かせ、それを周囲の人たちが応援しあい称えあう脳。
「日本語脳」は、ムスビの脳。創造的で平和的な関係を創る脳です。
この二つの脳があれば、人類は進歩と平和を、同時に手に入れられます。
これからの時代をリードするのは「母親脳」も備えた人
石井先生:
そしてもうひとつ大事な脳があります。「母親脳」です。
母親は無条件に心から子どもの幸せを祈り、そのために一生懸命、子そだてをされています。
そして心から世界の平和を願っています。
女性は、母親になることで無条件に「母親脳」になります。
母親になった途端、これまでの100倍も脳が働くようになるそうです。
これからの時代をリードしていくのは、「日本語脳+個性學脳+母親脳」この3つの脳を持った人だと僕は思っています。
お母さんは、自信を持って子素立て(※)をしていただきたい!強くお願いします。
※子素立て:子供の素(個性)で社会に貢献できる人にそだてること
個性學を学ぶみなさん!みんなで幸せになりましょう。
そして世界の平和のお手伝いをしましょう。
力強いメッセージをありがとうございます!
最後に、個性學が広まった世界とは
どのような世界になるイメージをお持ちですか?
一人ひとりの個性が咲き誇った社会を
石井先生:
個性學が広まった世界のイメージは、たくさんの種類の個性の花がいっぱい咲いていて、一本一本が咲き誇っている世界です。
すべての人、一人ひとりの個性が喜々として咲き誇っている社会です。
そして、砦のない世界。
砦とは、「自分を他人への恐怖から守る防具」です。
全ての人が個性學を学んでお互いに個性を知れば、もう恐怖はありません。砦はいらないのです。
まず自分が思う存分個性を発揮して幸せになり、
すべての人が思う存分個性を生きて幸せになっていれば、
誰もが、すべての人に心から拍手できます。
国と国の砦、宗教と宗教の砦、資本主義と共産主義の砦、自由主義と社会主義の砦はもういらない。軍隊だって無用です。
世界中の国から砦がなくなり、ひとり一人の個性が咲き誇った明るい社会が、個性學の広がった社会だと思いますね。
最後に、個性學には「むすびの法則」「シバ神の法則」「順番の法則」があります。
これらは、個性學(=私たちが幸せになるための実践学)を支える法則です。
そして、個性學を自ら考えて実践するためのシステム「個性學ONE」があり、個性學を学ぶ場があります。
さらに、個性學は32年間しっかりと学んだ人たちによって実践され、誰もが個性學に感謝しています。
このような幸せになるためのツールは、歴史上初めてだと思います。
どうか個性學を一人でも多くの人に活用いただけるようご尽力賜りますよう、心からお願い申し上げます。
”個性學は人類の宝" と言っても過言ではないほど
これからの時代に必要とされるものだと
よくわかりました!
創始者・石井先生の想いを丁寧に理解し、
その本質を多くの人に広め、喜んでいただき、
次世代へと繋げていけるよう
『個性學メディア』はこれからも尽力します!
石井先生、貴重なお話をどうもありがとうございました。