対談|個性學レポート「気質と性格」を解説

合同会社アースエレメント/個性學シニアエバンジェリストの村上燿市です。

今日は、日本個性學研究所の石井常務にお越しいただきまして

「気質と性格」のレポートを解説していきたいと思います。

常務、よろしくお願いします。

村上

石井常務

よろしくおねがいします。


石井 宏直

  • (株)日本個性學研究所 常務取締役
  • Musubi協会 理事長
  • 個性學の様々な商品開発と資格発行及び普及に関わる業務を執行

村上 燿市

  • 個性學シニアエバンジェリスト
  • 合同会社アースエレメント代表
  • 「個性學メディア」監修者

個性學にはいくつものレポートがありますけど、その中のひとつに「気質と性格」レポートがあります。

こちらの

  • 活用の仕方
  • どんな意義があるのか

を、二人で対談していきたいと思います。

村上

気質と性格のレポートの概要

  • 自分の内面と外面の違いについてのレポート
  • 「まずは自分を知る」という活用
  • 特に、内面と外面がどんな役割があるのかについて解説している

簡単に話しますと、

個性とは、内面と外面の2つに分かれていて、

内面とは…

  • 意思決定
  • 目的(自分がどんな風な人生を生きたいのか)
  • 個性の本質(どんな価値観をもっているのか)

外面とは…

  • 行動特性(どんな風に行動特性として表わしていくのか)
  • 人から見た第一印象(第一印象は外面で決まる)

私たちが「あれ?これも自分だよね?」「これも自分だよね?」と迷うとき。

これは実は、内面の個性と外面の個性、それぞれが出るタイミングが違うので、シチュエーションによって無意識にそれらが出ているからなんですね。

石井常務にも、内面と外面の個性のレポートについて

  • どんな風に活用したらいいのか
  • どう捉えたらいいか

をお話しいただけたらと思います。

村上

石井常務

はい。

この「気質と性格」レポートは

レポートを出している対象者がどういう性質を持っているのか

内面と外面に分けて解説しています。

なので、まず「自分を知る」レポート。

自分のレポートじゃなくて誰か違う方のレポートであれば「相手を知る」ということ。

「どういう性質を持っているか」を知ることが一番の目的です。

個性學には内面と外面がありますから、内面と外面が近いと、生きやすさみたいなものを感じやすいかもしれないです。

ですが内面と外面が違ったりすると、自分の中でギャップがものすごくあるので生きづらさを感じたり、何か自分の中に矛盾があるっていう風になってしまうことが多い。

「自分ってどういう特性があるんだろう?」ということを、まず「気質と性格」のレポートを見て知っていただくことかなと思うんですよね。

たしかに。

私は内面が「大物志向の努力型」、外面が「城志向の悠然型」っていうことで、実はかなりギャップがある。

村上

石井常務

だいぶ個性が違いますね。「努力型」と「悠然型」だと。

なので、生きづらさはたしかに感じることがすごく多かったんですよ。

村上

石井常務

そうですよね。

僕は内面が「大物志向の完璧型」で、外面は「大物志向の挑戦型」なので、比較的ギャップが少ない方かなと思うんですけど。

でも外面は「希望型」で、内面は「リスク型」っていう意味では真逆ですから、

「えいやー!」みたいな感じで「いっちゃえー!」っていけるときもあるし、

もう全然いけなくて慎重に慎重を重ねて手出さないみたいなときもあるし。

「これってなんだろう…?」みたいな。

なるほど。

村上

石井常務

でもレポートを見るとそれぞれ違う特性が書いてあるから、シーンによって出方が違うんだなってわかったんですよね。

まさにシーンとかシチュエーションとか環境とか、何か条件が揃ったら個性がパカーンと出たりしますよね。

石井常務の場合だったら

外面(挑戦型)はガンガン行くタイプで、内面(完璧型)はすごく慎重なタイプですよね。

ガンガンいくときの条件みたいなのはなにかあるんですか?

村上

石井常務

人によってこれは違うと思うんですけど、僕の場合は

  • 難易度が低いなって感じるとき
  • 重要じゃないとき
  • これは別に失敗してもいいかなというとき

は、けっこう外面(挑戦型)で処理してるんだなって、個性學を知ってわかった。

自分の行動の決断パターンがわかったっていう感じですね。

それがわかる前は「なんかいけるときといけないときがある…」っていう感覚だったんですけど、

「挑戦型と完璧型の個性が違うからなのね!」ってわかってからは、それを知った上で自分の過去も現在も見ていくと「あー、なるほどね」と。

自分にとって重要度が低いときは、外面:挑戦型で「えいやー!」ができるんだなって僕はわかって。

「自分っていい加減な人間なのかな?」とか

「えいやー!で行けるとき(=外面:挑戦型)と慎重なとき(=内面:完璧型)と、どっちが本当の自分なんだろう?」とかって

やっぱり思ってたんですよね。

「えいやー!のときが本当の自分かもしれない」と思うときもあるし、「慎重な自分が本当の自分かもしれない」と思うときもあったので、「何なんだろう」?って。

でも個性學のこのレポートを読んで、内面が本当の自分というか一番強い才能であり、役割であり、特徴なんだなってわかった。

じゃあ外面は重要度とか難易度が低いときに使っているんだなって、自分の癖を捉えられた感じです。

レポートを見ると、自己認識が正確にできますよね。

村上

石井常務

そうですね。

僕もコーチングをさせてもらっている中で感じるのは、誰しも自分への迷いがあるときって力が出ないんですよね。

自信もないし、これでいいんだって確信もない。

けど、内外面の違いがわかると「あっ! そっか」 って。

腑に落ちると、基本的には内面でいくけどときどき外面も出てるよねって感じですかね。

村上

石井常務

そういう感じで理解いただくといいかなと思います。

あといろいろ見ていて思うのは、「外面は短期間だったらできる」みたいな面もあると思うんです。

過去を振り返りながら、レポートと照らし合わせながら見ていただくと、過去の自分が紐解けてくるんじゃないかなと思いますね。

短期的には外面を使って頑張れるけど、僕の感覚値だと3ヶ月ぐらいで嫌になるっていうか(笑)。

村上

石井常務

外面で頑張れるのは3ヶ月くらいですよね(笑)。

そのぐらいは頑張れるけど、1年も続くとなんかおかしくなるっていう…。

村上

石井常務

そうそう。

コーチングで感じるのは、外面に合う職を選んでるがけっこう多い

そうすると、仕事はそこそこできるんです。

「中」ぐらいまではできて、「中の上」もできるんだけど、いまいち楽しくないし、だんだん苦しくなっていくし、突き抜けきれないみたいなところがありますよね。

村上

石井常務

外面の個性に合う職業を選んでいると)なんか違和感を感じながら仕事をするところはありますよね。

僕は、内面が「大物志向」で外面が「城志向」。

城志向って「形づくりが得意」な個性ですけど、元々僕は、システムエンジニアだったんです。

回路設計とプログラミングを10年間ぐらいやっていて。

そこそこできたんですけど、メーカーに入って天才的な人を目の前にしたときに「全く勝てないな」と。「すごいな」と。

その瞬間に「僕はエンジニアで上の方にはいけないな」って確信したんですよね。

だからといって、じゃあ何ができるの?ってわからなかったんですけど。

あるとき (起業後に)通信販売事業を立ち上げたときに、いきなりうまくいったんですよね。

大物志向だから「いいものを展開する」ってこと。

しかも「ピン」と来たものでないといけない。これはすごい!って思ったものを。

初めて通販をしたし、初めて(自分の事業として)卸売業を始めたんですけど、いわゆる展開することはなんか苦もなくできる。

いつの間にか人よりもできるようになっていくし、楽しいなと思ったので、(エンジニア時代は、外面の)城志向に向いていることをやっていたんだなと。

村上

石井常務

うんうん…。

外面の城志向と、能力の「d」(=カタチにすることに優れる)の個性があるのでできちゃうんですけど、メインにするにはちょっと違うなと。

今は個性學を広める中でプレゼン資料を作るとか、業務の仕組みを作っていくことを外面の城志向を使いながらやっているんですけど、すごく腑に落ちたんですよ。

村上

石井常務

本当にそうですよね。

このレポート読んでいただいて、「腑に落ちた」とか「やっぱりこれでいいんだ」とか「これが本当の私だ」というご感想をいただくことは多いです。

「これが自分なんだ」 って感覚を持っていただけると嬉しいなと思いますね。

そうですね。自分を知るっていう意味で。

特に外面は第一印象なので、たとえば面接の緊張状態のときにも外面の個性がでますよね

村上

村上

石井常務

そうですね。

外面の個性を見て採用されて、「この職務が向いているのでは」って配属されて、結局なんか合わないよね…っていうこともあったり。

村上

石井常務

うんうん…。

内面と外面のレポートを見ていたら、「私はこれが得意なんです」「これをやりたいです」って、はっきりと面接のときに伝えておくことができますよね。

村上

石井常務

そうですね。

やっぱり無意識にやっていると、初対面のにはどうしても外面が見えてしまいますから。

意図的に内面をちょっと発言するとか見せるようなことが必要になるケースもあるでしょうね。

面接だけじゃなくて、結婚とかも。

うんうん。

村上

石井常務

相手の外面を見て「いいな」と思って結婚してみたんだけど、実際は長くいるとやっぱり内面が強く影響してくるから、「こんなはずじゃなかった!」みたいなことはよく聞きますね。

そうそう。

同居とか上司と部下とか。

利害関係が強くなってくると、もう内面の個性同士でのコミュニケーションしか無理になりますもんね。

そのとき初めて「え、こんな人だったの?」みたいな。

僕もそうだったんで(笑)。

村上

石井常務

僕もそう(笑)。みなさんそうですよね。

無意識なんでね。これを認識することはものすごく大きいなと。

村上
石井常務

自分ももちろん、周りの人、お父さんお母さん、一緒にいる仲間とかの個性を知っていただくと、いろんなものが紐解けていくんじゃないかなと思いますね。

そうですね。

このレポートをきっかけにして個性學を学ばれたり、より知っていく方も多いんですけど、

本当に知れば知るほど「内外面ってこんな風に違ってるんだ」って気づけたり、人の内面と外面がわかるとコミュニケーションがすごく楽になったりしますよね。

適職もだんだんわかってきますよね。

村上

石井常務

それもありますよね。

昔僕が言われたことですごく印象的だったのは、「ここには人には絶対見せない自分が書いてある」って(笑)。

自分ではもちろん認識してるけど、「仕事のときに絶対に出さない自分」「出しちゃいけないと思ってる自分」が書いてあるっておっしゃる人もいました。

本来は自分の個性なんだけど、「内面を出すとやばい」「出しちゃいけない」って思ってる可能性もいっぱいあるんですよね。

特に親との関係や育ってきた環境の中で、内面を否定されて生きてきたりすると、そうなりがちなので。

でも「自分ってこれでいいんだ」ってなると、パンと開けていくんですよね。

そうですよね。結局、内面の個性の才能こそが最も強力な才能ですもんね。

村上

石井常務

その才能をぜひ使えるようにするためにも、「内面の個性があるんだ」って自分で認識して腑に落とすことができたら、才能を使うことにスイッチが変わっていく感じがします。

確かにそうですね。

ぜひこの「気質と性格」レポートを踏まえて、自分を知るきっかけになったらいいですね。

自分を本当に発揮していくと、人生が本当に変わっていく部分が大きいので。

本来の自分で生きていくレポートとして活用していただいたらと思います。

村上